2014年1月1日星期三

C・カーク、B・ベアードが首位に並んで最終日へ!




2013年11月10日16時15分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 B・ベアード -10
C・カーク -10
3 B・ゲイ -9
J・センデン -9
ケビン・スタドラー -9
6 スコット・ブラウン -8
B・トッド -8
8 ジェイソン・コクラック -7
9 M・エブリー -6
M・クーチャー -6


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<ザ・マクグラドレー・クラシック 3日目◇9日◇シー・アイランドGC シーサイドC(7,100 ヤード・パー72)>

 米国男子ツアー「ザ・マクグラドレー・クラシック」の3日目。大会2日目のサスペンデットとなったため残った第2ラウンドを消化し第3ラウンドが始まった。その第3ラウンドは無事全選手がホールアウトした。

 そんな大会3日目クリス・カーク(米国)とベテランのブライニー・ベアードの2人が通算10アンダーで並び首位に立った。

 その2人と1打差の通算9アンダー3位タイにはケビン・スタドラー(米国)、ブライアン・ゲイ(米国)、ジョン・センデン(オーストラリア)の3人が並び、続く通算8アンダー6位タイにはスコット・ブラウン(米国)、ブレンダン・トッド(米国)がつけた。

【3日目の結果】
1位T:クリス・カーク(-10)
1位T:ブライニー・ベアード(-10)
3位T:ケビン・スタドラー(-9)
3位T:ブライアン・ゲイ(-9)
3位T:(ジョン・センデン-9)
6位T:スコット・ブラウン(-8)
6位T:ブレンダン・トッド(-8)

C・カークが接戦を制しツアー通算2勝目




2013年11月11日09時19分
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リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 C・カーク -14
2 B・ベアード -13
T・クラーク -13
4 スコット・ブラウン -12
B・ゲイ -12
J・センデン -12
7 M・エブリー -10
M・クーチャー -10
W・シンプソン -10
10 グレッグ・チャーマーズ -8


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<ザ・マクグラドレー・クラシック 最終日◇10日◇シー・アイランドGC シーサイドC(7,055 ヤード・パー70)>

 米国男子ツアー「ザ・マクグラドレー・クラシック」の最終日。首位タイからスタートしたクリス・カーク(米国)が5バーディ・1ボギーの66をマーク。スコアを4つ伸ばしトータル14アンダーで11年の「バイキング・クラシック」以来となるツアー通算2勝目を挙げた。

 同じく首位タイから出たブライニー・ベアード(米国)は1打及ばす2位タイ。この日8つスコアを伸ばす猛チャージをみせたティム・クラーク(南アフリカ)もベアードと並び2位タイでフィニッシュ。2打差の4位タイにはスコット・ブラウン(米国)、ブライアン・ゲイ(米国)、ジョン・センデン(オーストラリア)の3選手が入った。

【最終結果】
優勝:クリス・カーク(-14)
2位T:ティム・クラーク(-13)
2位T:ブライニー・ベアード(-13)
4位T:スコット・ブラウン(-12)
4位T:ブライアン・ゲイ(-12)
4位T:ジョン・センデン(-12)
7位T:マット・エブリー(-10)
7位T:ウェブ・シンプソン(-10)
7位T:マット・クーチャー(-10)

C・カークがFedExポイントランク4位に急浮上




2013年11月11日11時14分
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<FedExCupポイントランキング>

 「ザ・マクグラドレー・クラシック」終了時点での最新FedExCupポイントランキングが発表され、同大会を制したクリス・カーク(米国)が前週の53位から4位に急浮上した。首位はジミー・ウォーカー(米国)がキープしている。

 国内男子ツアーに出場した石川遼はポイントの加算はなく8位から10位に後退。松山英樹は20位となっている。

【FedExCupポイントランキング】
1位:ジミー・ウォーカー(684pt)
2位:ライアン・ムーア(594pt)
3位:ウェブ・シンプソン(585pt)
4位:クリス・カーク(577pt)
5位:ダスティン・ジョンソン(550pt)
6位:ビジェイ・シン(346pt)
7位:ブライニー・ベアード(321pt)
8位:イアン・ポールター(315pt)
9位:ゲーリー・ウッドランド(300pt)
10位:石川遼(298pt)

20位:松山英樹(177pt)

【舩越園子コラム】「Matsuyama」の風刺ネタに思うこと




2013年11月11日12時15分






(Photo by Robert LabergeGetty Images)






 今週の米ツアーは開幕第5戦のマクグラデリー・クラシックが開催されていた。だが、この大会に対する日本の注目は限りなくゼロに近かった。なぜなら、言うまでもなく、石川遼松山英樹も出場していなかったからだ。

【意見募集中!】松山、石川の米国新シーズンがスタート どれだけ活躍できる?

 「日本人選手が出ていないんだから興味ないよ」と日本のゴルフファンが言ったとしても、それはまあ、そうなんだろうなあと頷ける。だが、米ツアーの新シーズンの開幕シリーズだと言うのに、お膝元の米国のゴルフファンが、いやいや肝心の米ツアー選手たちまでもが「興味ない」と言うようでは、米ツアーの先行きが心配になる。

 米ツアーは今年から大幅なシステム変更の実施に踏み切り、新たなシーズンの開幕時期が従来の1月から10月へ前倒しされた。そして、これまでは「フォールシリーズ」と呼ばれていた10月からの4~6試合が今年からは「シーズンオープニングシリーズ=開幕シリーズ」という名に改められた。それはもちろん、米ツアーに思惑、目的があるからこその大幅改革だ。

 しかし、初の試みである今年の現状は、米メディアによれば「惨憺たるもの」との酷評だ。ある米ゴルフ雑誌に、ちょっと嫌味を込めながら面白おかしく綴る風刺的な時評欄が設けられている。私はそこを読むたびに毎回くすっと笑ってしまうのだが、そこに、こんな下りを発見した。

 『米ツアーの新システム下の新シーズンはフライズコム・オープンから開幕したが、その大会の出場選手の中のトップランクは世界ランク30位(当時)のHideki Matsuyamaだった――結局、何にも変わってないね』

 さて、これがどういう風刺なのか、おわかりになるだろうか?

 そもそも、なぜ今年から米ツアーは10月開幕に変わったのか。「なぜなんですか?」と日本の記者陣からも何度も尋ねられたので、ここであらためてまとめてみよう。

 昨年まで、フライズコム・オープンから始まっていたフォールシリーズ数試合はシード落ちすれすれの選手たちが翌年の出場権獲得を目指して必死に戦う「最後の砦」だった。それゆえ、そんな瀬戸際の決戦にビッグスターが出場するはずはなく、シード確定レベル以上の選手にとっても「興味ない」「出場しない」大会だった。

 そんなフォールシリーズを暗い「最後の砦」から華々しい「新シーズンの幕開け」へ変えれば、これらの大会のイメージも変わるはず。フォールシリーズのときには付与されなかったフェデックスカップポイントも与え、優勝すればマスターズに出られるといった特典や魅力も与えれば、人気のなかったフォールシリーズが華々しい開幕シリーズになるはず。

 そうなれば、主要な選手、トップクラスの選手たちもこぞって出場し、人々の興味や関心も煽ることができ、よりビッグなスポンサーの獲得やテレビ中継の拡大につながるはず……それが、米ツアーの思惑だった。

 しかし、蓋を開けてみれば、開幕戦にトップクラスの選手たちの姿はやっぱりなく、世界ランクで一番上だったのは米ツアーメンバーになりたての外国人の松山だった。だからあの時評は「結局、何にも変わってないね」と皮肉って書いていたのだ。

 開幕シリーズはその後、マレーシア、上海へと舞台を移し、逆に米国を離れたその2試合には、お金の魅力やWGCタイトルの魅力もあったため、華のある米ツアー選手が多数出場して、関係者も胸を撫で下ろしていた。だが、開幕シリーズが米本土に戻った今週の大会は、またまた地味な顔ぶれへ。

 とはいえ、どんな改革も浸透するまでにはそれなりの時間がかかるもの。チェンジには移行期間が付きものだ。今年より来年、来年より再来年、開幕シリーズに出場するトップランクの選手たちが徐々に増えていけば、米ツアーが改革に踏み切ったかいはあったということになる。

 気になるのは、ネタとして使われたこの時評を、松山と彼の母国である日本の私たちは、どう受け取り、どう生かすべきかという点だ。

 「トップランクが日本人なんて、うれしい」「松山、すごい」という具合に、そのまんま、楽観的に受け取ることは、もちろんできる。

 だが、もしも、米ゴルフ雑誌から「バカにされた」「軽視された」「ふん!トップが松山で悪かったな」という具合に少しでも「チェッ!」と憤慨を感じたら、その憤慨を「今に見ていろ」「いつか見返してやる」という発奮材料にしてほしい。

 そして、世界でもトップクラスのあの日本人選手が米ツアーの開幕シリーズに出てくれるなんて「すごい」「うれしい」「これで米ツアーの改革は大成功だ」と米メディアに書かせるような、そういう存在になることを日本の選手も日本のゴルフ界も本気で目指そうではないか。そんなの夢物語だよ、無理無理とみんなが思えば、いつまで経ってもそれは夢のまま、無理のまま……。

 シニカル時評に見つけた「Matsuyama」の文字を眺めながら、そんなことを考えた。

文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)